WINE REVIEW
シャルドネを4本飲んで分かったこと。造り方で七変化する白の代表
これまで当ブログで飲んだシャルドネ4本(チリ・オーストラリア・イタリアの白と泡)から、この品種の特徴をまとめました。香りが控えめだからこそ、樽・樽なし・泡で別のワインになること、揚げ物と相性がいい理由、ラベルでの見分け方を早見表つきで解説します。
「品種のはなし」の2回目は、白ワインの代表、シャルドネです。
当ブログで飲んだシャルドネは4本。そのうち2本は白ワイン、2本はスパークリングワインでした。同じぶどうなのに、4本とも驚くほど違う顔をしていました。
この記事では、その4本から分かったシャルドネの特徴をまとめます。1回目のピノ・ノワールを6本飲んで分かったこともあわせてどうぞ。
シャルドネって、どんなぶどう?
- ふるさとは、フランスのブルゴーニュ:ピノ・ノワールと同じです。今は世界中で造られています
- ぶどう自体の香りは、控えめ:だから造り方しだいで、性格が大きく変わります
- シャンパーニュに使われる主要品種のひとつ:白ワインだけでなく、泡にもなります
香りの強いぶどう(ソーヴィニヨン・ブランやゲヴュルツトラミネールなど)は、どう造ってもその品種らしさがはっきり出ます。シャルドネは反対に、造り手の色に染まりやすいぶどうです。
造り方で、こんなに変わる

- 樽で寝かせると:バニラや黄桃の香り、まろやかなコク
- 樽を使わないと:青リンゴや洋梨の香り、すっきりした味
- 泡にすると:キメ細かい泡と、シャープな酸
コクのある白が好きなら樽あり、すっきりした白が好きなら樽なし。同じぶどうとは思えないほど、別のワインになります。泡の造り方の違いは泡の違いは?にまとめています。
当ブログで飲んだ4本
| ワイン(産地) | 値段 | 味わい | 評価 |
|---|---|---|---|
| コノスル ビシクレタ(チリ) | 約900円 | コク、ほのかなバニラ | ★4 |
| ジェイコブス・クリーク(オーストラリア) | 1,200円 | とろり、樽のバニラ | ★4 |
| レ・ヴァカンツェ(イタリア) | 1,097円 | 微発泡、青リンゴ | ★4 |
| エスパス・オブ・リマリ(チリ) | 1,300円 | 泡、シャープな酸 | ★4.5 |
※エスパスはシャルドネ85%、ピノ・ノワール15%のスパークリングワインです。
白の2本は、どちらもまろやかなコクとバニラの香りがありました。ジェイコブス・クリークは色も少し濃いめの黄色で、香りにはっきりと樽のバニラ。ワインの色、どこを見ればいい?で書いた「樽で寝かせた白は黄色が濃くなる」の実例です。
一方、泡の2本はまったく別物です。レ・ヴァカンツェは青リンゴや和梨の香りのやさしい微発泡、エスパスはキメ細かい泡とシャープな酸。いちばん評価が高かったのは、このエスパスでした。

これまで合わせた料理
| 料理 | 合わせたワイン |
|---|---|
| カニクリームコロッケ | コノスル |
| 鶏の塩唐揚げ | ジェイコブス・クリーク |
| 枝豆とコーンの揚げもの | レ・ヴァカンツェ |
| いちじくとマスカルポーネ | エスパス |
4回のうち3回が揚げ物でした。

揚げ物の油を、ワインの酸がすっきり流してくれます。コクのあるシャルドネなら、揚げ物の衣やクリームの重さにも負けません。1本で「受け止める」と「流す」の両方ができるのが、シャルドネの強みです。
保存版・シャルドネの早見表
| 見るところ | シャルドネなら |
|---|---|
| 色 | 淡いレモン〜黄金色。樽ありほど濃い |
| 香り | 樽あり=バニラ、黄桃。樽なし=青リンゴ、洋梨 |
| 酸っぱさ | おだやか〜ほどよい |
| 温度 | コクのある白は10〜13度、すっきりは8〜10度 |
| 合う料理 | 揚げ物、クリーム系、鶏肉 |
| ラベル | 「樽熟成」「オーク」とあれば、コクのある白 |
迷ったら、揚げ物と合わせてください。
温度については「適温」で激変するワイン、ラベルの読み方はワインのラベルはどこを見る?で詳しく書きました。
まとめ
- シャルドネは香りが控えめだから、造り方で七変化する
- 樽ありはコク、樽なしはすっきり、泡にもなる
- 当ブログの4本は、白2本と泡2本で、4本とも別の顔
- 揚げ物と好相性。酸が油を流し、コクが衣を受け止める
次の「品種のはなし」では、また別の品種を取り上げます。知りたい品種があれば、Instagramのコメントで教えてください。