WINE REVIEW
コノスル ヴィオニエは買い?約900円で白桃とアプリコットが香る、ダレないチリの白
コノスル ビシクレタ・レゼルバ ヴィオニエを答え合わせ形式でレビュー。白桃と熟したアプリコット、ジャスミンの香り、おだやかで丸い酸で★4。安いヴィオニエなのにダレない理由と、スーパーの蒸しかきで作るオレンジとタイムのレモンバター焼きとのペアリングも紹介します。
Instagramで答え合わせ形式で出題したワインの、詳しい答えです。
今回のワインは、コノスル ビシクレタ・レゼルバ ヴィオニエ。1本あたり約900円のチリの白です。評価は**★4**でした。
当ブログでヴィオニエを紹介するのは、これが初めてです。
コノスル ビシクレタ ヴィオニエの基本情報(価格・どこで買える)
- ワイン名:コノスル ビシクレタ・レゼルバ ヴィオニエ
- 造り手:コノスル
- 産地:チリ
- 品種:ヴィオニエ
- ヴィンテージ:2025
- タイプ:白・辛口
- アルコール度数:14%
- 価格:1本あたり約900円(楽天では793円・2026年10月15日時点)
- 買った場所:インターネット
ビシクレタシリーズは品種ごとにラベルの色が違い、ヴィオニエはオレンジです。
キャップには、イギリスのワイン専門誌「Drinks International」が選ぶ「世界で最も賞賛されるワインブランド 2025」のシールが貼られていました。ワイン1本ではなく、コノスルというブランドに対する評価です。
当ブログでビシクレタを紹介するのは、これで10本目になりました。
ヴィオニエってどんなぶどう?
ふるさとはフランスのローヌ地方。なかでも「コンドリュー」という小さな産地の白ワインで知られています。
一時は畑がほとんどなくなり、消えかけたぶどうでした。そこから少しずつ植え直されて、今はチリやオーストラリアなど、世界で造られています。
答え合わせ
| 質問 | 答え |
|---|---|
| Q1 色は? | ③ 濃い |
| Q2 酸っぱさは? | ① おだやか |
| Q3 香りを3つ | 白桃、アプリコット、白い花(ジャスミン) |
| Q4 ★いくつ? | ★4 |
これまで当ブログで紹介したビシクレタの白と並べると、こうなります。

上ほどフレッシュ、右ほどリッチです。ヴィオニエはいちばん右下。4本の中でいちばんマイルドで、いちばんリッチな位置です。同じ右下のシャルドネより、さらに厚みがあります。左上のソーヴィニヨン・ブランとは、ちょうど正反対です。
Q1 色は「濃い」
グラスに注ぐと、はっきりした黄色です。色の見方はワインの色、どこを見ればいい?にまとめています。
Q2 酸っぱさは「おだやか」
いちばん伝えたかったのが、この問題です。
酸っぱさは、おだやかです。丸くて、ボリューム感があります。それなのに、飲んでいてダレた感じがありません。
安いヴィオニエは、酸が少ないぶん、ぼやっと重たくなりがちです。このワインは、とろりとしたオイリーな厚みに、なめらかな酸がちゃんと寄り添っています。そして余韻に、ほのかな苦み。この苦みが、最後をきゅっと引き締めています。
酸っぱくなくても、ダレない。大事なのは酸の量より、厚みと酸と苦みのバランスです。酸の役割については、そのワイン、薄いんじゃなくて「酸」が足りないのかもで詳しく書きました。
度数は14%。白ワインとしては高めで、この丸いボリューム感につながっています。度数と味の関係は、ワインは度数を見れば味がわかるにまとめています。
Q3 香りは「白桃、アプリコット、白い花」
- 白桃
- 熟したアプリコット(あんず)
- ジャスミンのような白い花
つやのある、華やかな香りです。アプリコットは、ヴィオニエを語るときによく出てくる香りです。香りの言葉については、ワインの香り、なんて言えばいい?にまとめています。
Q4 評価は★4
本場フランスのコンドリューや北ローヌのような、上品さや複雑さとは違います。それでも約900円で、ここまで華やかで、しかもダレないヴィオニエは、なかなかありません。コノスルらしい秀作です。
おすすめのペアリング:蒸しかきのオレンジとタイムのレモンバター焼き
合わせたのは、マルエツで買った蒸しかき 大粒です。1パック680円で、使ったのはそのうち3粒。作業は2分です。
材料(1人前)
- 蒸しかき(生食用・市販のパック)……3〜4粒(約70g)
- 有塩バター……8g(やわらかくしておく)
- オレンジマーマレード……小さじ1/3
- レモン果汁……小さじ1/3
- 乾燥タイム……ひとつまみ
- 白ワイン……小さじ1/2(あれば)
- 粗挽き黒胡椒……少々
作り方
- 蒸しかきの水気を軽くふいて、ココット皿に並べる
- やわらかくしたバターに、マーマレード、レモン果汁、乾燥タイム、白ワインを入れて練り混ぜる
- 2をスプーンで牡蠣の上にのせる
- トースターで1分〜1分半、バターがふつふつするまで焼く
- 粗挽き黒胡椒をふって完成
使ったのは「生食用」の蒸しかきで、そのまま食べられるものです。トースターでは、温めてバターを溶かすだけです。加熱用の牡蠣を使うときは、中までしっかり火を通してください。
なぜこの組み合わせが合うのか
1. 焼いてバターをのせたら、厚みのある白
牡蠣には、キリッと酸っぱい白ワイン。生の牡蠣なら、それが王道です。
でも、バターをのせて焼いた牡蠣なら話が変わります。味にコクと重さが出て、酸がおだやかで厚みのある白が合うようになります。ワインと料理、何を合わせればいい?で書いた「重さを合わせる」です。
2. マーマレードが、香りと苦みの両方でつながる
マーマレードは、オレンジを皮ごと煮たジャムです。甘い香りは、ワインの白桃や熟したアプリコットの香りと重なります。皮のほろ苦さは、ワインの余韻の苦みとつながります。
3. レモン果汁で、料理の側から酸を足す
このワインは酸がおだやかです。そこで、料理の側にレモン果汁を少しだけ入れています。ワインに足りないものを、料理で補う。酸の話で書いた「酸の足しかた」の実例です。
実際に合わせてみると、よく合いました。バターのコクとワインのとろりとした厚みが、同じ方向でまとまります。
こんな人におすすめ
- 酸っぱい白ワインが苦手な人
- 1,000円以下で、華やかな香りの白を探している人
- 牡蠣やホタテなど、バターで焼いた魚介に合わせる白を探している人
- ヴィオニエを初めて飲んでみたい人
まとめ
コノスル ビシクレタ ヴィオニエは、約900円のチリの白。白桃と熟したアプリコット、ジャスミンの香り、おだやかで丸い酸で★4でした。
酸がおだやかでもダレないのは、厚みと、なめらかな酸と、余韻の苦みのバランスがいいからです。生ならキリッとした白、焼いてバターをのせたら厚みのある白。調理法ひとつで、合うワインは変わります。
答え合わせ、いくつ当たりましたか。次のワインでも、ぜひ一緒に飲んでみてください。