WINE REVIEW
コノスル シラーは買い?約900円で黒胡椒が香るチリの赤
コノスル ビシクレタ・レゼルバ シラー 2024を答え合わせ形式でレビュー。ブラックベリーとプラム、黒胡椒の香り、しっかりした渋みで★4。香りはマルベックと同じなのに味が違う理由と、スーパーのさばの味噌煮で作るスパイスがけとのペアリングも正直に紹介します。
Instagramで答え合わせ形式で出題したワインの、詳しい答えです。
今回のワインは、コノスル ビシクレタ・レゼルバ シラー 2024。1本あたり約900円のチリの赤です。評価は**★4**でした。
当ブログでは、オーストラリアのシラーズを何本か紹介してきましたが、チリのシラーはこれが初めてです。
コノスル ビシクレタ シラーの基本情報(価格・どこで買える)
- ワイン名:コノスル ビシクレタ・レゼルバ シラー
- 造り手:コノスル
- 産地:チリ(セントラル・ヴァレー)
- 品種:シラー
- ヴィンテージ:2024
- タイプ:赤・辛口
- アルコール度数:13%
- 価格:1本あたり約900円(楽天では856円・2026年10月14日時点)
- 買った場所:インターネット
ビシクレタシリーズは品種ごとにラベルの色が違い、シラーは赤です。
当ブログでビシクレタを紹介するのは、これで9本目になりました。
シラーとシラーズは、同じぶどう
シラーはフランスのローヌ地方で知られてきたぶどうです。オーストラリアではシラーズと呼ばれます。名前が違うだけで、ぶどうは同じです。
呼び名の違いについては、シラー と シラーズ、同じ品種でなぜ呼び名が違う?で詳しく書きました。オーストラリアの1本は、GB シラーズやピーツ・ピュア シラーズを紹介しています。
答え合わせ
| 質問 | 答え |
|---|---|
| Q1 色は? | ③ 濃い |
| Q2 渋みは? | ③ しっかり |
| Q3 香りを3つ | ブラックベリー、プラム、黒胡椒 |
| Q4 ★いくつ? | ★4 |
これまで当ブログで紹介したビシクレタの赤と並べると、こうなります。

上ほどエレガント、右ほどリッチです。シラーはいちばん右。ビシクレタの赤6本の中でいちばん濃い位置です。高さはカベルネとほぼ同じで、マルベックより下のパワフル寄りにいます。
Q1 色は「濃い」
グラスの向こうが見えないくらいの、濃い赤です。色の見方はワインの色、どこを見ればいい?にまとめています。
Q2 渋みは「しっかり」
今回いちばん伝えたいのは、この問題です。
実は、Q3の香りの答えは、先日のコノスル マルベックとまったく同じ3つでした。それでも、飲んだ印象はかなり違います。
違いが出たのが渋みです。マルベックの渋みはなめらかでシルキーでしたが、シラーはしっかり。果実の凝縮感も、こちらのほうが濃厚です。
マップでシラーがマルベックより下にいるのは、この渋みの差です。香りが同じでも、渋みと濃さでワインの性格は変わります。 香りだけで品種を当てるのが難しいのは、このためです。
Q3 香りは「ブラックベリー、プラム、黒胡椒」
- ブラックベリー、プラムなどの黒い果物
- 黒胡椒
黒胡椒の香りは、シラーの名刺のようなものです。この香りにはロタンドンという香り成分が関わっていて、本物の黒胡椒にも同じ成分が含まれています。
ちなみに、ロタンドンは感じにくい人も少なくないと言われる香りです。黒胡椒が分からなかった人も、がっかりしなくて大丈夫です。
Q4 評価は★4
チリのセントラル・ヴァレーは日差しが強く、黒い果物がぎゅっと詰まった味になります。そこにアンデス山脈から吹く冷たい風が、きれいな酸を残しています。濃いのに、だらっとしません。
★5にしなかったのは、香りのボリュームが中くらいで、余韻もそれほど長くないからです。それでも、1,000円以下でシラーらしい黒胡椒の香りと濃さがここまで出ているのは、十分においしい1本です。
おすすめのペアリング:さばの味噌煮のスパイスがけ
合わせたのは、マルエツで買ったさばの味噌煮です。2枚入りで499円。作業は2分です。
材料(1人前)
- さばの味噌煮(市販のチルドパック)……1切れ
- パックの煮汁……小さじ1
- バルサミコ酢……小さじ1/2
- 五香粉……ほんの少し(耳かき1杯ほど)
- 白髪ネギ……適量
- 粗挽き黒胡椒……たっぷり
- エキストラバージンオリーブオイル……小さじ1/2
作り方
- さばの味噌煮を温めて、平皿の真ん中に盛る
- 煮汁に、バルサミコ酢と五香粉を混ぜる
- 2をスプーンでさばの上にかける
- 白髪ネギをこんもりのせる
- 粗挽き黒胡椒をたっぷりふって、オリーブオイルをたらして完成
五香粉は、八角やシナモンなどが入った中華のミックススパイスです。スーパーのスパイス売り場で手に入ります。
なぜこの組み合わせが合うのか
1. 魚でも、茶色い料理なら赤
ワインと料理、何を合わせればいい?では、「色を合わせる」「重さを合わせる」と書きました。
魚は白ワイン、とよく言われます。でも、味噌でこっくり煮た茶色いさばは、色も重さも赤ワインの側に寄ってきます。
2. 黒胡椒が、ワインの黒胡椒とつながる
Q3の答えにあったとおり、このシラーには黒胡椒の香りがあります。料理の側にも黒胡椒をたっぷりふると、同じ香りが両側でつながります。
3. バルサミコと五香粉が、あいだに入る
バルサミコの甘酸っぱさは、味噌の甘さとワインの黒い果物の濃さの、あいだに入ってくれます。五香粉はほんの少しで、味噌煮の香りをぐっとワインのほうに寄せてくれます。
正直なところ
合うことは合いました。ただ、ほんの少し、魚のクセが顔を出す瞬間がありました。
さばのような青魚と、渋みのしっかりした赤は、もともとぶつかりやすい組み合わせです。渋みが、魚の生臭さや鉄っぽさを引き出してしまうことがあるからです。
気になる人は、次の2つを試してみてください。
- 黒胡椒とネギを多めにして、ネギと一緒に口に入れる
- 渋みのやわらかい赤に替える(コノスル ピノ・ノワールなど)
こんな人におすすめ
- 1,000円以下で、しっかり濃い赤を探している人
- シラーやシラーズの黒胡椒の香りを、自分の鼻で確かめてみたい人
- マルベックと飲み比べて、渋みの違いを感じてみたい人
- 和の惣菜に赤ワインを合わせてみたい人
まとめ
コノスル ビシクレタ シラーは、約900円のチリの赤。ブラックベリーとプラム、黒胡椒の香り、しっかりした渋みで★4でした。
香りの答えはマルベックとまったく同じでしたが、渋みと濃さで、まったく別のワインになっていました。2本を並べて飲むと、渋みの違いがいちばんよく分かります。
答え合わせ、いくつ当たりましたか。次のワインでも、ぜひ一緒に飲んでみてください。