WINE REVIEW
コノスル マルベックは買い?約900円で濃いのに重くないチリの赤
コノスル ビシクレタ・レゼルバ マルベック 2024を答え合わせ形式でレビュー。ブラックベリーとプラム、黒胡椒の香り、シルキーな渋みで★4。濃いのに重苦しくない理由と、スーパーの親鶏炭火焼きで作るビストロ・タパスとのペアリングも紹介します。
Instagramで答え合わせ形式で出題したワインの、詳しい答えです。
今回のワインは、コノスル ビシクレタ・レゼルバ マルベック 2024。1本あたり約900円のチリの赤です。評価は**★4**でした。
当ブログでマルベックを紹介するのは、これが初めてです。
コノスル ビシクレタ マルベックの基本情報(価格・どこで買える)
- ワイン名:コノスル ビシクレタ・レゼルバ マルベック
- 造り手:コノスル
- 産地:チリ
- 品種:マルベック
- ヴィンテージ:2024
- タイプ:赤・辛口
- 価格:1本あたり約900円(楽天では810円・2026年10月5日時点)
- 買った場所:インターネット
ビシクレタシリーズは品種ごとにラベルの色が違い、マルベックは青です。ラベルの左端には「Certified B」というマークがあります。環境や社会への取り組みを評価する国際的な認証、B Corp(ビーコープ)のマークです。
当ブログでビシクレタを紹介するのは、これで8本目になりました。
マルベックってどんなぶどう?
もとはフランスのぶどうですが、今いちばん有名なのはアルゼンチンです。アルゼンチンを代表する赤ワインの品種として知られています。
今回のワインは、そのアルゼンチンからアンデス山脈をはさんだ反対側、チリで造られたものです。
答え合わせ
| 質問 | 答え |
|---|---|
| Q1 色は? | ③ 濃い |
| Q2 渋みは? | ① やわらかい |
| Q3 香りを3つ | ブラックベリー、プラム、黒胡椒 |
| Q4 ★いくつ? | ★4 |
これまで当ブログで紹介したビシクレタの赤と並べると、こうなります。

上ほどエレガント、右ほどリッチです。マルベックは右上。ビシクレタの赤の中でいちばん濃く、濃い赤の中ではいちばんエレガントな位置にいます。
Q1 色は「濃い」
中心は深みのある濃い赤紫。ダークプラムのような色です。縁のほうには、若々しい鮮やかな赤紫のグラデーションが見えます。
縁が赤紫に寄っているのは、若いワインのサインです。熟成が進むと、縁はだんだんレンガ色やオレンジ色に寄っていきます。
Q2 渋みは「やわらかい」
いちばん伝えたかったのが、この問題です。
これだけ色も果実も濃いのに、渋みはなめらかでシルキーでした。そして、重苦しさがありません。
理由は酸です。果実の凝縮感はしっかりあるのに、フレッシュな酸が全体を支えているので、口の中が重くなりません。
同じビシクレタのカルメネールとメルローは、どちらもこの酸が足りなくて★3でした。マップでも、同じくらい濃いカルメネールは右下のパワフル側にいます。濃さは同じでも、酸があるかないかで、ここまで印象が変わります。
酸の大切さについては、そのワイン、薄いんじゃなくて「酸」が足りないのかもで詳しく書きました。
Q3 香りは「ブラックベリー、プラム、黒胡椒」
- ブラックベリー、プラム(ほかにダークチェリー)
- 挽きたての黒胡椒
- グラスを回すと、スミレや、ほのかなカカオ、トーストの香りも重なってきます
最初の2つは、どちらも黒い果物です。ワインの香り、なんて言えばいい?で「実の色が黒くなるほど、ワインも濃くなる」と書いたとおりの組み合わせでした。
Q4 評価は★4
果実の濃さ、シルキーな渋み、それを支える酸。余韻には、スパイスとビターチョコのようなほろ苦さが心地よく残ります。約900円で、濃いのに飲み疲れない赤はなかなかありません。
★5にしなかったのは、ワインだけでじっくり向き合ったときの複雑さは、まだ控えめだからです。そのぶん、料理と合わせやすいワインです。
おすすめのペアリング:親鶏炭火焼きのビストロ・タパス
合わせたのは、スーパーの惣菜コーナーの親鶏の炭火焼きです。1パック299円。作業は1分半です。
材料(1人前)
- 親鶏の炭火焼き(市販のチルドパック)……約70g
- パプリカパウダー……小さじ1/4
- 粗挽き黒胡椒……いつもより多め
- クミンパウダー……ごく少し(お好みで)
- ライム……果汁小さじ1/2と、くし形1切れ
- エキストラバージンオリーブオイル……小さじ1/2
- イタリアンパセリ……適量
作り方
- 鶏をトースターで1分ほど温め直して、香ばしさを戻す。器にこんもり盛る
- 温かいうちに、パプリカパウダーと粗挽き黒胡椒をしっかりふる。好みでクミンをほんの少し
- ライム果汁とオリーブオイルを回しかけ、くし形のライムとイタリアンパセリを添えて完成
なぜこの組み合わせが合うのか
1. 鶏肉でも、重さで選べば赤
ワインと料理、何を合わせればいい?では、「鶏肉は白い食材だから白ワイン」と書きました。入口としてはそれで合っています。
でも、炭火でしっかり焼いた鶏なら話が変わります。 焦げ目と香ばしさがついて、味の重さが赤ワインの側に寄ってくるからです。色で選ぶなら白、重さで選ぶなら赤。焼き方ひとつで、合うワインは変わります。
2. 黒胡椒が、ワインの黒胡椒とつながる
Q3の答えにあったとおり、このワインには挽きたての黒胡椒の香りがあります。料理の側にも黒胡椒をしっかり効かせると、同じスパイスの香りが両側でつながります。黒胡椒をいつもより多めにするのは、そのためです。
3. 炭火の香ばしさと、カカオやトーストの香り
炭火の焦げた香ばしさは、ワインの奥にあるカカオやトーストの香りと同じ方向です。焼いた香りどうしが重なります。
4. 親鶏の噛みごたえとうまみ
親鶏は、若い鶏より身がしまっていて、噛むほどにうまみが出ます。このしっかりした噛みごたえとうまみがあるから、濃い赤ワインの果実味にも負けません。そのうえ渋みがシルキーなので、肉の味を邪魔しません。
最後のライムは、鶏の脂をさっと切ってくれます。ワインのフレッシュな酸とも同じ方向なので、口の中が重くなりません。
こんな人におすすめ
- 濃い赤が好きだけど、重たいワインは苦手な人
- 1,000円以下で、しっかりした赤を探している人
- 焼き鳥やチキンに合わせる赤を探している人
- マルベックを初めて飲んでみたい人
まとめ
コノスル ビシクレタ マルベックは、約900円のチリの赤。ブラックベリーとプラム、黒胡椒の香り、シルキーな渋みで★4でした。
同じビシクレタの濃い赤の中で、このマルベックだけが重苦しくなかったのは、フレッシュな酸がしっかり残っているからです。
答え合わせ、いくつ当たりましたか。次のワインでも、ぜひ一緒に飲んでみてください。